メールや電話、試打会などで一般ユーザーの方からお問い合わせをいただくことがあります。よく聞かれることは同じように思っている人が多いと思いますので、このコーナーで取り上げていきます。今回はアイアンシャフトについての質問です。
Q「アイアンのカーボンシャフトは、距離や方向のバラつきが大きいと聞いたけど本当?」
A「距離や方向のバラつきが大きいということは、シャフトが軽すぎたり柔らかすぎたりすることが原因として考えられるのでカーボンシャフトだからといったことではないです。合わないシャフトのクラブは、ナイスショットを出すために軌道やタイミングなどを探しながら毎回スイングを変えて打つことになるので、なかなか球筋が安定しません。まずは、自分に合うシャフトを選択することが重要です。」といった内容をお話しすると納得していただけます。
しかし、「自分に合うシャフトと言っても種類がたくさんあって、どう選んでいいのか分からない」といったことを続けて相談されることが多くあります。
そこで、選び方の一例をお話しさせていただきます。
ポイントは、何を確認するのかを整理して試打を進めていくようにすることです。
まずは「重さ」を考えて試打してみましょう。
「カーボンシャフト」でもたくさんの重量帯があります。軽いものから重いもの、又はその逆から順に試打してみましょう。「今まで打ったことがない」、「自分には無理」と思うような重い(又は軽い)ものも試してみましょう。この時点では、あくまでも振りやすいかどうかだけを意識して、一つのクラブで2~3球打つ程度でOKです。球筋はあまり気にしないで試打を進めましょう。何度か繰り返していると「何となくこれが振りやすい」といった重さが見つかります。
重さの目安がついたらその重量帯で他のモデルを打ってみたり、フレックス違いを打っていくことで合うシャフトが絞れてきます。その後、セットの統一感の確認を行います。
ドライバーを一球打ってアイアンを打つ、ドライバーとフェアウェイウッドを一球ずつ打ってアイアンを打つといった具合にセットの繋がりを確認します。問題が無いようであれば自分に合うシャフトだと判断できてきます。※場合によってはアイアン以外に問題が出てくることもあります。
「繋がり」を確認する場合、シャフトの特性や数値からではなく、あくまでも使う方の振り心地を重視していくことをおすすめします。クラブが変わると(例えばドライバーとアイアンで)ショットのイメージが変わり、スイングが変わる人も多くいます。そのため、シャフトの特性がドライバーとアイアンで違うタイプのほうが結果が出る方もいるからです。
合うシャフトが見つかったら、ヘッド、グリップと選んでいきましょう。かなりの確率で自分に合うシャフトの装着されたクラブに仕上がることでしょう。
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